具体的に投資信託を選ぼう

自分なりのアセットアロケーションが出来上がったら、次はいよいよ投資信託を選びましょう。
何を選ぶかは、かなり迷うところではありますが、とりあえずはコストが安く、よい商品を選ぶことが大切です。
(ここで注意ですが、インデックスファンドでのよい商品とは、パフォーマンスが高いものではありません。ベンチマークとの乖離が少ないものをいいますよ。)

選択に自信がある方は、アクティブファンドを選ぶといいと思うのですが、とりあえずインデックスファンドでなれていってからでもいいと思います。

以下、アセットクラス別に簡単な注意点を挙げておきます。


◆日本株
基本は、ノーロードのインデックスファンドです。
株式投信については、インデックスファンドとアクティブファンドとの差がでやすいです。
ですから、慣れてきたらアクティブファンドの比率を増やしてもいいかもしれません。


◆日本債券
個人向け国債等でしょう。
しかし、現在かなりの低金利ですので、あまり預金と変わりません。
そこで、物価連動国債等に切り替えてもいいかと思います。
また、緊急時のため、大半の方は資産の一部を現金で保有される方針でしょう。ですから、タクティカルアセットアロケーションを採られる方は、思い切って日本債券の部分を低くしてしまう方針もあります。


◆外国株式
○○世界株式ファンドのようなものを購入しましょう。(○○の部分はたいていは運用会社名が入ります。)
ここでの、ポイントも日本株と同じで、まずはコストの安いものに注目することです。

そして、外国株には、Brics等の新興国も含まれます。
こちらのファンドも、組み入れて見ましょう。

ただ、新興国の場合は、効率化されていない市場のため、インデックスがあまりあてにならなかったり、運用に差が出たりします。
ですから、この手の新興国のファンドの場合は、アクティブファンドを選ぶほうがいいと思います。(あくまで、個人的な見解ですが)

運用会社のデータや、目論見書を見ながら、がんばって選んでみましょう。


◆外国債券
基本は、外貨MMFを利用します。
投入資金が多い場合は、米ドルのMMFとユーロのMMFを組み合わせてみましょう。
ただ、外貨MMFの場合は、金利が変動しますので、外国の金利が高い場合には、外国債券を購入したほうがいいでしょう。

さらに、資金が多い場合は、外国為替証拠金取引を使うのもいいと思います。
ただ、投資単価がどうしても大きくなってしまいます関係上、ドルコスト平均法が難しくなると思います。


◆その他の資産
REITや、金の積み立て、ヘッジファンド等のオルタナティブ投資を組み入れます。
ヘッジファンドには、いろいろな分類がありますが、基本的に自分のわからないものに手を出すのはやめましょう。
また、信託報酬が高いものが多いですので、しっかり見極めましょう。

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