« 2012年04月 | メイン | 2012年06月 »

2012年05月23日

毎月分配型の米国リートは、儲かるのか?

毎月分配型の米国リートが、販売好調なようです。
銀行の資産運用相談窓口や証券会社に行くと「今は、米国リートが売れてます。分配金も高いですよ。」
と説明されます。

はたして、どうなのでしょう?

確かに、毎月分配型の米国リートは分配金が高いです。分配金と基準価格だけを見ると20%を超えてます。
とすると、利回りが20%という気がしてきますが、この点はどうでしょうか?

上の話は、今月の基準価格に対して、過去1年間の分配金の実績から割り出したリターンです。
過去1年前の基準価格をもとに計算したものではないのです。

普通、リターンを計算するには、トータルリターン(基準価格の損得、分配金の損得)を見ます。
トータルリターンでみると、先ほどの毎月分配型の米国リートは、1年間で6%ぐらいになってます。

とすると、1年間投資していたら、6%のリターンがあったのです。
決して、20%ではありません。
そのリターンの差は、自分の投資した金額が戻ってきているだけです。
いわゆるタコ足配当というやつです。

リターンというものは、結局は、締めてみないとわかりません。

売るときに、「分配金が、年20%ですよ」といって販売するのは、非常に無責任な気がします。
というか、その説明を聞いてもよくわからない投資家のほうももっと勉強するべきだと思います。

余計な営業がないので、投資信託はネット証券で買うことをお勧めします。

**私の一番おすすめの証券会社**
      
       マネックス証券

2012年05月25日

日本株も増配する時代になっているようです

日経ヴェリタス5月20日号を読みました。
「大増配時代がきた」とのタイトルです。

JTの配当性向の目標をあげるというコメントや、ソフトバンクの配当性向も高くするというような記事が出てました。

確かに、日本株って手元にたくさんの資金がある割には配当がとっても低いです。
冒頭のJTを例にとっても、JTは配当性向の目標を2013年度には40%に上げるとしていますが、海外のたばこメーカーのフィリップモリスなどは、配当性向がすでに60%です。

日本株って、配当の金額で海外の株に比べると見劣りします。
最近は、日本人でなく海外の人に株を買ってもらわないとなかなか株価が安定しないので、海外の投資家の要望に応えるようになってきているようです。
いい傾向だと思います。

思うのですが、配当をせず内部に留保して企業買収に使ったり、設備投資に使ったりするのは、適格ならば効率的ですが、たいていは無駄遣いが多いような気がします。
その点、配当として出してもらうと、無駄な設備投資や企業買収がなくなるでしょうから、投資家の利益になると考えます。

NTTドコモとかも配当や自社株買いがあるのですが、ヴォーダーフォンなどにくらべるとやっぱり見劣りしてしまいます。

どんどん、海外の株と比較され、世界基準で会社経営をしてほしいものだと思います。